Day9 着物はリユース?お誂え?

リユース着物の魅力と選ばれる理由

着物を始めようと思ったとき、最初の大きな選択肢が「どこで、どんな着物を手に入れるか」ではないでしょうか。

多くの方が選ぶ方法のひとつが、リユース着物アンティーク着物と呼ばれる、すでに誰かが着てきた着物を受け継ぐスタイルです。特にアンティーク着物は、大正〜昭和初期のものが多く、今では見られない大胆な柄や独特の色使いが魅力的。小柄な方には寸法が合いやすいものも多く、着物好きの方の中にはコレクションされている方も少なくありません。

また、リユース着物は価格も比較的手頃で、数千円から手に入るものもあり、「まずは着物を着てみたい」という方の強い味方です。サイズさえ合えば、お気に入りの一着に出会える可能性も広がりますし、エコの観点からも素敵な選択だと思います。

私がおあつらえを選んだ理由

そんな中、私は新品を一から仕立てる「おあつらえ」の道を選びました。理由のひとつは、私自身が古いものに少し苦手意識がある性格だったから。着物に限らず、使い慣れた新品のものに安心感を持つタイプで……正直に言うと、最初から中古という選択肢はあまり考えていませんでした。

それに加えて、仕立てた着物は、将来的に娘たちに受け継ぐことができるかもしれないという思いもありました。もちろん、好みや寸法の違いはあるかもしれませんが、大切に着た一枚を未来に繋いでいけたら素敵だなと感じています。

また、私はたくさんの枚数を持つよりも、質の良いものを少数、大切に着まわしたいという気持ちがありました。その思いも、新品のおあつらえを選ぶ後押しになったのだと思います。

もちろん、中古が悪いということではありません。むしろ、素敵に着こなしている方を見ると、「いいなぁ」と憧れすら感じます。ただ私は、性格的にも「私だけの一枚」があるという安心感が欲しかったのかもしれません。

お誂えのハードルと向き合う

おあつらえには、「自分サイズで着られる」「色や柄を自分で選べる」「行事に合わせて準備できる」という大きな魅力があります。一方で、費用や仕立てにかかる時間、知識のハードルなど、初めての人にとっては不安もつきものです。「すぐに着たい」「何枚も欲しい」と思うと、中古の方が手軽に思えるかもしれません。それでも私が新品を選び続けているのは、「自分のためだけに仕立てた一枚」という特別感に、代えがたい喜びがあるからです。洋服では生地を選んで仕立てるというのはほとんどの方がまずめったにしないことですよね。

また、着物に慣れていく中で「この色は子どもの行事に」「これは街歩き用に」と目的が明確になるにつれ、自分の生活に合った着物を計画的に誂えていく楽しさを感じるようになりました。

大事に着れば娘に受け継ぐことができる着物ですから、

まとめ:どちらを選ぶかは、自分次第

着物の選び方に「正解」はありません。大切なのは、自分のライフスタイルや好み、予算に合った一枚に出会うこと。そのためには、リユースやアンティーク、新品のお仕立て、それぞれの良さや特性を知っておくことが大切だと思います。

「着てみたい」と思ったときが、始めどき。自分にとっての「ちょうどいい一枚」を見つける時間もまた、着物の楽しさのひとつです。

これから着物を始める方にも、ぜひ自分なりの選び方を楽しんでもらえたらと思います。

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