着物のコーディネートを考えるときに、意外と悩むのが「足元」。履き物としては大きく分けて「草履」と「下駄」があり、それぞれに用途や雰囲気が異なります。今回は、初心者の方でも安心して選べるよう、草履と下駄の基本的な違いと使い分けについて整理してみます。
草履とは?フォーマルからおでかけまで
草履は、着物に合わせる伝統的な履き物の一つで、かかとがあり、底がクッション性のある素材でできていることが特徴です。格の高い装い(訪問着、付け下げなど)には、台に厚みがあり、光沢のある鼻緒の草履を合わせるのが一般的。入学式や七五三、お茶席など、フォーマルな場面でよく履かれます。
下駄とは?カジュアルさと季節感
一方、下駄は木の台に鼻緒をつけた履き物で、よりカジュアルな印象を与えます。浴衣や木綿の着物に合わせることが多く、特に夏場にぴったり。ただし最近はシンプルな無地の木綿着物などに合わせて、通年使用する方も増えています。足袋を履いて使えば、下駄もきちんと感が出せる場面もあります。
TPOでの使い分け
草履=フォーマル、下駄=カジュアル、というのが基本の考え方ですが、TPOに合わせた柔軟な判断も大切。街歩きや観光なら鼻緒にクッションがある下駄も楽ちんですし、雨用のウレタン草履やカレンブロッソのような現代的な選択肢もあります。
私が選んだ履き物は
私が着物に合わせて選んだのは、クリーム色の高めの台にクリーム色のエナメルの草履です。訪問着を着ていくという用途がきまっていたので、それに合わせてこちらを百貨店で購入しました。この鼻緒がなかなかに硬くて痛くて…。どうにも足が入らなくて、自宅でなんとか慣らそうといろんな方法を試したけどだめでした。鼻緒のすげ職人さんのいる日に鼻緒を調整してもらって、ようやくましになりました。
まとめ:まずは履きやすさ重視で
最初の一足は、用途にあった、出番の多そうなものを選ぶのが無難かもしれません。そして履き心地のよさを大切に。できればお店で鼻緒の調整をしてもらえると安心です。
下駄か草履か、悩む時間も楽しい着物の世界。少しずつ、自分のスタイルを見つけていきましょう。