Day1 私と着物のはじまり 〜小さな記憶と、大人になってからの出会い〜

「都をどりに着物で行きたい」と思ったあの日から、着物への気持ちを振り返ってみると──
私にとって、最初の着物の記憶は七五三でした。

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小さな私と、クリーム色の着物

私が初めて「着物を着た」記憶は、3歳の七五三のとき。

3歳のとき、姉と一緒に着物を着て神社へお参りに行ったことを、今でもぼんやりと覚えています。
姉は赤い着物を、私は淡いクリーム色のかわいらしい柄の着物を着せてもらって、お化粧までしてもらった日。
お化粧もしてもらって、髪もセットしてもらって、赤い紅をひいて――
その日はとにかく「特別な自分」になれた気がして、とても嬉しかったのを覚えています。

成人式には出られなかったけれど

それから長い間、着物を着る機会はほとんどありませんでした。
成人式には出席できず、振袖にはあまりご縁がないまま。でも、着物へのあこがれは、どこか心の中にずっと残っていたように思います。

そんな私がふたたび着物を着たのは、結婚式の前撮りのとき。
ドレスももちろん素敵だけど、どうしても「和装」を捨てきれなくて、前撮りで白無垢と色打掛を選びました。
そのときの写真は今でもお気に入りです。
写真を見返すたびに「着物って本当に美しいな」と思います。

お正月にたまたま足を運んだ庭園で開かれていたお茶会で

その後、子どもが生まれてからもしばらくは、毎日があっという間に過ぎていく忙しさの中で、和装とは無縁の日々でした。
でもふとしたきっかけで、「やっぱり私は、昔から和の文化が好きだったな」と思い出す出来事がありました。

それは、とある庭園でお正月に開かれたお茶会に足を運んだときのこと。
寒空の下、凛とした空気のなかで立ち居振る舞う、着物姿の女性たちの美しさがとても印象的で。
自分もこんなふうに、自然に着物をまとう人になりたい――そんな思いがふつふつと湧いてきました。

このあと、たまたま百貨店で開かれていた催事で結城紬に出会い、初めてのお仕立てをお願いしました。
それから、七五三や入学式を見据えて訪問着も一枚。
気がつけば、着物との距離が少しずつ近づいてきていました。

まとめ

この100日チャレンジは、そんな私が「着物を着て、都をどりに行けるようになるまで」を振り返る記録です。
日々の忙しさの中でも、着物とすこしずつ仲良くなっていく時間を、ここに残していけたらと思います。

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